珍獣1号 漢の誉れ
神猫の報告によると、
珍獣1号ことチョメ太郎の尻がぷっくりしているようだ、とのこと。
どれどれ、ありゃ、ほんとだ。
こりゃぁ〜と弱り果てて、市川にある「鳥たちの病院」へ急行
うーむ、管理の不手際を再三叩かれて、肝心の何がどうなっているのか
いまいち聴取できず。
ひとつだけ、明確に言われたのは
「正直、状況厳しい」
ということ。
ある程度、覚悟はしていたが、やはりつらい。
さほど余弱弱しくは見えないのは、
鳥の本能もあっての装っているだけか?
そう思うと、さらにつらい。
症状から精巣腫瘍の線が強い。
要するに元気に盛ったオスインコのたどる道だ。
ある意味、同じ男としてキンタマ腫らすまで
トばした気概をあっぱれに思ってみたり。
とわいえ、死ぬのを秒読みしてもしょうがない。
いつまでも楽しくにぎにぎしく触れ合う、それでいい。
訪れる何かについては、そのとき考えればよい。
だって、今日も明日もチョメ太郎は普通にカナリヤシードばっかり
えり好んでぽりぽり元気に食っているのだから
そんな遠い日のことは、そのときにだ。