渡る世間でヘマばかり

ただただ、吹き溜まってNIer方面に燻っている中年の痴呆ブログ

己は何者なのか?

そういえば、先日こんな記事が。

創業以来最大の赤字:朝日新聞社で今、何が起きているのか | nippon.com

かつての「紙」としての意味が失われつつあるのは予定事項でなんの驚きもない。

それ以前に、朝日新聞に対して長らく固定偏見100%だった当方。

「アカヒの記者ぁ?サンゴ礁にイニシャル刻んで政権と世間の揚げ足とるのが仕事でしょ?文春にお株を奪われてそりゃご立腹では?」などと大失礼千万な認識を持っていた。が、ここ半年ぐらい完全に習慣化した「ニュースの現場から」のお陰で、朝日新聞の中の人に対する印象が俺の中の一部で替わった気がする。

神田さんが召喚する記者人それぞれの味わい深いこと。

その記者たちが意外なほどよく喋る(w ここについては神田さんの聴き方が上手だな、と思うこともある。

取り上げるテーマと時間の区切りを取っ払ってとことん議論すること。

国際報道部の文化・情報・宗教の多岐にわたる構造からの分析

科学部・文化部の我々が日頃まったく知らない目線。

従来の媒体で見聞きしたそれらよりも面白いし深い感じを実感する。

どれも、俺が社会の中で生きていく上で、ずっと持ち続けておきたいと思う大切な「アンテナ」だ。 日本でこんなことを「伝えてくれる」仕事やってるのって、あとどんだけ居るだろか。 NHKがもっとそこ、垢抜けてくれたらイイんだけど、お利口ちゃんであろうとする姿勢がちょっとね。 「新聞」という姿にとらわれずそのアンテナで受信した世の中の機微を伝え続けてほしい。 いま、彼らに切にそう願うようになってきた。